STORY
SPL公式ケーブル
Cordial Cables
文章:SPL国際公式エンドーサー 古屋 博敏
“一切の無駄を排し、機材の能力を極限まで活かし切るケーブル”
これまで世界の音楽産業に携わり、多くのヒット曲にも恵まれた。自分の参加する楽曲が、各国のヒットチャートを駆け上がる姿は、何とも表現しがたい充実感に包まれるとともに『日本人もここまでやれるんだ』という実績値を積み上げたいと思っていた。
実際のところSPL社の国際エンドーサーは5人ほどが選抜されており、アメリカから1人、ドイツから2人、ベルギーから1人、そして僕という構成でこれまで歴史を刻んできている。SPL社と言えば、最も先進性が強く世界の音楽産業において絶大な影響力を持つ『音の方向性』を司る主要メーカーと言えよう。限界値まで研ぎ澄まされたサウンドは、最先端の世界で最も求められる洗練を更に極めたようなディテイルを有し、最高峰のリーディングカンパニーとしての地位を獲得している。
そんなSPL社の機材を使いこなそうとすると、そのツナギ役であるケーブルにおいては、とにかく無駄を一切排したくなる。付け足すわけでもなく差し引くわけでもなく、極限まで機材自体のディテイルを一切損なわないツナギ役であって欲しいと思っている。その上各機材の能力は十二分に発揮してほしいと願うわけで、このようなワガママ極まりない要求に応えられるケーブルは自然と選択肢が非常に狭められることとなる。
ケーブルの味付けに左右される音作りは不安定極まりなく、機材ではなくその中間部分の個性に右往左往されるということは、全てそのケーブルの色に染められてしまうことになる。更にはケーブルに癖がある、音色を持っているということは、何かしら機材の持ち合わせる能力を犠牲にしながらの周波数特性になるわけで、これでは最高性能を持ち合わせる機材を使用する意味もなくなってしまう。
極限の音作りを行うのが世界の音楽産業のレベルである故に、何も色付けなく、そのまま機材の持ち合わせる音色そのものを自在に操れる能力が必要があり、強力なダイナミックレンジや個性豊かな粒立ちの良い繊細な雰囲気を醸し出すのは自らの才である。自らの才能と世界最高性能の機材を組み合わせ、トップアーティストたちと世界のチャートに挑む。ここにはなにか無駄なものが入り込むような余地はまったくないと言える。極限とも言える環境で音作りを実践していると、とにかく無駄な色付けというものは不要という結論になる。
ここに明確な答えをくれたのがCordial Cablesであった。
マスタリング作例:Karmen Pál-Baláž - Anjel
(マスタリング機材の接続にCordial Cables CMK222 / CCFD D-Subケーブルを使用)