こんにちは。SPL Japanの加瀬でございます。本日は、SPL社のヘッドホンアンプ製品群に搭載されているクロスフィード機能であります、Phonitor Matrixについて、ご紹介をさせて頂ければと思います。
簡単にご説明をさせて頂きますと、従来型のヘッドホンアンプの場合、L側・R側の再生信号をそのまま接続しているヘッドホンのL・Rへ出力し再生をさせるため、スピーカー環境で同じ音源を聴いた際に、音の定位感であったり、奥行きという要素が極端に再生されてしまう構造となっておりました。一般にクロスフィードと呼ばれる機能を付随していないヘッドホンアンプは全てこの仕組みとなっております。
この状況ですと、あまりにもスピーカー環境との差がありますので、音楽鑑賞はもちろん、音楽制作の際に、これらを考慮しながら聴き分けていく必要がございます。そういった中で、ヘッドホンからの再生環境をよりスピーカー環境に近づける、更には、聴覚上、スピーカー環境と同等の再生環境を実現するということを目的に、ヘッドホンアンプを開発されている各社はそれぞれクロスフィード機能を開発し、搭載してきた歴史がございます。
基本的には、クロスフィード機能の調整項目は、L・Rの信号を混ぜ合わせる度合いを1種類のパラメータで調整するというものでしたが、SPL社は更にその機能を踏み込み、再現するスピーカーの角度調整、クロスフィード量調整、さらにはセンターに定位する信号のレベル調整ならびに定位の調整をユーザーが可能とするように設計し、それをPhonitor Matrixと名付け、各製品に機能として搭載をしております。
こちらの機能は、Phonitor x / xe / se*に搭載しており、みなさまの音楽鑑賞や音楽制作の際にお役に立つ機能かと思います。ご試聴は、FUJIYA AVIC様(東京・中野)にて試聴機のご用意がございますので、是非足を運んで頂ければと存じます。
*Phonitor seに搭載しておりますMatrix機能は、メーカーによる2プリセットの切り替え式となります。ユーザー様によるパラメータのカスタマイズは出来かねますので、予めご承知おきください。
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